おはようございます。

ワオのメルマガ担当の松本です。

2020年の尻尾が遠くに見えてきました。

2020年はどうも派手です。

理由は簡単、東京オリンピックというスポーツの一大イベントを夏に控えて

いるからです。

一生のうち、日本で開催される夏季オリンピックに立ち会うチャンスは

もう二度とないのかもしれません。

そう考えると、一度はどこかの会場で見ておきたい気がします。

ちなみに、人間の100メートル走の「究極の記録」は、9.44秒ではないかと

言われています。

現在、ウサイン・ボルト選手の世界記録が9.69秒。

果たして、人類はどこまで早く走ることが出来るのか。

人類の肉体的限界がどこにあるのか・・・

オリンピックでは、そんな好奇心も働かせて見れば、

また違った面白さが発見できるのかもしれません。

とにかく、2020年が今から楽しみです。

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さて、前回のメルマガで、日本美術についてもっと知っていこうという

お話をしていたと思いますが、今回がその第一回目となります。

今号では『縄文時代』について知っていきましょう。

縄文時代は、金属器を使用する以前の世界。

1万2,3000年前に始まった時代です。

縄文時代の美術は、こういう言葉によって表すことが出来ると思います。

『自然の無秩序なエネルギーの表現である原日本人の土着の美意識』

では、その美意識が最も表れた美術は何でしょうか?

みなさんご存じ、『縄文土器』です。

縄文土器は、粘土を野焼きして作った容器のことですが、

これが実用性をはるかに超える芸術的表現へと進化して行きます。

最初の頃は紐を押し付けて模様を作っていただけでしたが、

器の表面に紐を転がして模様を作ることを覚え、

それが回転縄文という多様な展開につながっていきます。

自然崇拝の時代です。

これらのものは、呪術的な意味合いが強かったようです。

ちなみの縄文土器といって思い浮かぶ芸術家がいます。

それは、岡本太郎です。

縄文の美を再発見し、日本美術史を書き換えたのは

実は、岡本太郎なのです。

『芸術は爆発だ』でおなじみだったあの岡本太郎です。

岡本太郎が縄文美術を再発見するまで縄文土器や土偶は

美術品ではなく工芸品という扱いを受けていました。

岡本太郎はそうではなく、その美術性に注目し、1952年に

『みづゑ』誌上で『四次元との対話ー縄文土器論』を発表し、

それまでの縄文土器観をくつがえしたのです。

岡本太郎の芸術がそうであるように、

縄文土器というアートは、「癒し」というより、

根底にある何かをゆさぶるものです。

果たして何をゆさぶられているのか。

見えてくるのは、日本の豊かで時に残酷な

自然の姿です。

われわれは、縄文土器という「作品」を通じて、

人間も確かに自然とつながっているんだということを

強烈に再認識させられているのかもしれません。

さて、日本美術を学ぶ第一回、縄文時代編いかがでしたか?

ご意見ご質問がございましたら、こちらメルマガでご投稿ください。

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とつぜんですが、告知させて下さい。

今月、11月22日(金)から24日(日)までの三日間、愛媛県新居浜市

『銅夢にいはま』にて、『斉藤和展』を開催致します。

今年6月に福岡で開催し大好評だった斉藤先生の来場展の第二弾です。

新居浜市のお隣、西条市にある伝統的な和紙、『周桑和紙』を使った

ライブペインティングが行われる予定で、その時に制作された作品が

西条市東予郷土館に収蔵されることがすでに決定しています。

11月21日(木)には、西条市本庁でその作品の寄贈式が行われることも決定して

います。

お近くの方はもちろん、遠方の方もぜひともお越しください。

https://www.youtube.com/watch?v=gkllHDa8hG8

↑↑斉藤和先生のご紹介動画です。

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