《今こそ精神の強さを！》
“そんなの、ただの根性論だろ！” 良く聞くフレーズである。
なんでもかんでも根性論で片づける非科学的な考えは“大キライ”ですが、今の世界の急激でドラスティックな変化や変貌（劣化）の速さには、しっかりとした強い精神で対抗しないといけないと考えるんです。
そうしなければ、人の不安感を面白半分に煽るマスメディアの情報や、拝金主義に毒された頼りにならない宗教や、先見性のない無能な政治家たちの言葉を鵜吞みにしてしまい、大袈裟かもしれませんが挙句の果てに、人類は絶望し滅亡していくのではないかと心配になりました。
“温故知新“、そう、今こそ過去に学ぼう！
例えば、幕末維新を迎えた日本人は黒船来航以降、自分たちの認識や想像を超えて変化していく日本と、突如自分たちに降りかかった現実をただ驚いて傍観していた訳じゃない。
ユーモアを交えながら、クールにアイロニカルに物事の本質を捉え、次に起こりうる変化を『知恵と精神の強さ』で乗り越えた。
その時を風刺した庶民の流行り歌がある。
【泰平の眠りを覚ます上喜撰、たった四杯で夜も眠られず】 これは、1853年浦賀沖に来航したペリー率いる4隻の黒船に、おたおたする幕府を皮肉ったものであり、上喜撰は当時の高級茶で、飲みすぎると眠れなくなることと蒸気船をカケた秀逸な流行り歌である。
“てやんでぇ”とか“べらんめぇ”などの江戸特有のお上に対する反骨精神や、痩せ我慢の美学である『江戸の粋』もピリリと効いている。
理不尽さ、不可解さ、絶望感、敗北感、自己矛盾、今までとこれから、まるで『1+1＝3』と言われているような不条理。
嘘と誠が入り交じった様々な非常識を、見事に乗り越えてきた幕末維新の日本人たちは本当に凄い！
今流行りの、『リスク回避論』やアメリカに教わったデメリットとメリットを比較シュミレートして何が得か？どうすれば損を減らせるか? と言う『損得勘定』で、本当にこの時代を乗り切れるのでしょうか？ アメリカ自体が、未だにその答えを出してないじゃないですか。
かと言って、幕末の日本人に全く損得勘定がなかった訳ではありませんが、様々に累積し受け継がれた知恵や、軽妙洒脱なユーモア、そしてそれらを支えた『強いスピリット』が必ずあったハズです。
物理的なモノは何でもそろっている、情報だって掃いて捨てるほどある、今の日本人に足らないモノ？ そうです！ 形のないモノ。
それは『強靭な精神力』だと思います。
今までは天皇や殿さまに対するリスペクトや忠義心が支えてきたものでしたが、それだけだと脆く危うい。
特定の人物に由来しすぎるとバカな軍人達に逆利用されたりします。
かと言って宗教由来にすると、解釈が多元的になり揉める要因となる。
また、経済効果が伴わないと協力は期待出来ない。
ここはひとつ、国民全員に判り易くするために象徴である天皇が国民に寄せた願いである、『教育勅語』を再登場させるべきではないかと思うのです。
世界中のどこを探しても、これだけ素晴らしい内容の国民教育の指針は存在しませんし、世界の王族や皇族、大統領を含めた世界中の国家のリーダーの中で、これほど質の高い教育指針を発したのは、我が国の天皇ただ一人です。
天皇の存在の正否論は別途行うとして、『教育勅語』に基づいて国民精神を養成することは、世界がお手本とする我が国の未来にとって大変重要な国策となるでしょう。
高潔な精神の養成と正気の保ち方を、戦後の日本のリーダーたちや、教育者たちは何もやってこなかった。
何も教えてはくれなかった。
残ったのは、“経済力無双”というセオリーだけで、多くの拝金主義者たちを産み出した。
ココで言いたい、“オイッ、団塊の世代、あんたらの残した荷物は無茶苦茶重たいぞ ! ”
また、教育の現場においては福沢諭吉先生の“学問のススメ”を教員・生徒双方に学習させるべきです。
何故、人には学問が必要なのか？ 『人、学ばざれば智無し、智無き者は愚人なり』 とあります。
長谷川家住宅で見つかった「学問のすすめ」の一部 京都新聞HPより
一体、学ぶとはどういうことなのか？ 教師の方や教員の皆様、“テストの点数の取り方を教える事”ではありませんよ！ 知らない事を一つでも減らし、出来ない事を一つでも無くす事を目指すのが学問の目的であり、その究極目標は、[幸せになる]ことだという事。
[ハッピーエンド]を目指すために、人は学ぶのであり、学校・校舎・教室・授業・教科書・教師は、そのために国が用意したものである。
という事を、再度しっかりと心に刻んで欲しいのです。
こうやって、精神力を鍛えなおした日本人は、きっと世界の役に立つと信じて疑いません。
*****************************
【ギャラリーWAO!】
【NEWS】
Jean-Pierre Anpontan 直筆の原画やジクレーなど、アート作品の新作が続々登場！
― ユーモアを通して心のオアシスを広げたい ―
人生観や平和への祈りを、ユーモアを散りばめた物語として表現していくのが、Jean-Pierre Anpontanならではの特徴です。
「Human：人間らしさ」と「Humour：可笑しさ」を同意語ととらえ、すべてのギャグの中に笑いだけでなく、どこか憎めない人間の愚かさやペーソスを散りばめた作品が魅力です。
↓↓Jean-Pierre Anpontan初の書籍がAmazonにて絶賛発売中↓↓
『～道に迷った旅人へ贈る、心のオアシス～ 世界の偉人 金言50』Jean-Pierre Anpontan もよろしくお願いします！
