おはようございます。
ワオのメルマガ担当の松本です。
2019年も残すところ一週間ほどとなりました。
皆さま、今年はどのような一年を過ごされましたか?
1989年に始まった平成は激動の歴史を終え、今年
令和という時代がスタートしました。
おそらく年末のテレビ番組では、平成とはどのような時代であったのか、
様々な視点で語られることと思います。
しかし、美術という視点に絞ってテレビで語られることは
ほとんどないのではないかと思います。
令和の美術について語るのはまだ早いですが、
平成の美術についてなら少しお話しすることが出来ます。
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平成の美術とはどんなものだったのか?
絵画や彫刻などの分野がきっちりと分けられていた昭和の時代に対し
平成の美術はその枠組みを飛び越えたことにあります。
空間全体を使って何かを表現するインスタレーションという言葉が
定着したのもこの時代です。
日本画と洋画の区別をつけるのも難しくなりました。
昭和の頃なら岩絵の具を使ったものを日本画とし、それ以外を洋画にしようと
いうように、明確な区分がありました。
でも今ではそうとは言えなくなっています。
洋画家といわれる人たちが岩絵の具を使って表現することも多く見られるように
なりました。
また、チームラボに代表される、デジタルを使ったアートも普及しました。
しかも、このデジタルを使った作品は、訪れた人が絵を描いたり、触れることで
作品が変化したり、自らも作品制作に参加できる参加型のアートの誕生へと
繋がりました。
ここでは、極論をいえば、作家と鑑賞者の区分が曖昧になります。
昭和のアートでは考えられないようなことが現実に起こっているのです。
さて、時代は令和になり、アートはどこに向かって行くのでしょうか。
デジタルで何でも出来るようになると、逆に人間の生身の技に対する
憧れが強くなっていくのかもしれません。
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太古の昔、アートは祈りの象徴でした。
人々は、アートを通して神々に祈り、平和と豊穣を懇願していたのです。
では現代のアートはどうなのか?
表現する喜びや鑑賞する喜びという表層的な部分にばかり脚光を浴びせ
がちになっていますが、現代文明のひずみや頻発する自然災害によって
何かが壊れつつある昨今、アートに求められるものも変わって
いかなければなりません。
2020年、どのようなアートが生まれてくるのか。
求められるものが変われば表現も変わります。
2020年のWAO!も、総力を挙げてアートにまつわる情報を
収集し、みなさんに、素晴らしいアートをお届けしようと
思います。
今年も一年、大変お世話になりありがとうございました。
弊社の仕事はじめは2020年1月6日になります。
今からわくわくしています。
それでは、良いお年をお過ごし下さい。