おはようございます。

ワオのメルマガ担当の松本です。

新型コロナウイルスのニュースばかりで、漠然とした不安を感じている方も

多いかと思います。マスクはどこも完売、除菌スプレーも品薄状態で、対策

したくても出来ないような状況がここ最近ずっと続いています。

こんな時、画廊に出来ることはアートで元気をお届けすることしかありま

せん。

片岡球子先生の作品はいかがでしょうか。

ご存知ない方は、本でもネットでも何でも良いので、(弊社スタッフにお声

かけ頂いても構いませんので)一度作品をまじかにご覧になってみてはいかが

でしょうか。

心からすっきりします。

病は気からと言いますから、もしかしたら免疫力も上がって、コロナ撃退の

一助になるのかもしれません。

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

さて、少々配信が遅くなっていますが、「日本美術を知っていこう」の

第四回目です。

時代は、古墳時代から飛鳥時代へと移り変わります。

この時代、文化史的に最も大きなインパクトのあった出来事は、

仏教伝来です。

朝鮮にあった百済の王様が、釈迦仏像や経論などを朝廷に贈ったことが

最初とされています。

世界最古の木造建築とされる『法隆寺』がつくられたのはこの時代で、

金堂には日本最古の本格的絵画として仏画が描かれています。

ちなみにこの仏画ですが、『鉄線描』という特殊な線の描法で

描かれています。

読んで字のごとく、まさに針金を折り曲げたような線で、しかも強弱をつけない

一定の線によって表現され、メリハリがあってとても美しいです。

現代でもこの描法は受け継がれており、例えば代表的な画家でいえば、

ラクダの絵でおなじみの平山郁夫先生もこの線によって

表現されています。

平山先生のテーマに仏教があったことを考えると、この描法で表現する

ことは、自然のなりゆきだったのかもしれません。

さて、日本はついに仏教美術というとんでもない表現を手に入れます。

仏教美術とは一言でいえば、仏様を荘厳(しょうごん)する美術の

ことです。荘厳とは、美しく飾ること。

建築、彫刻、絵画、工芸のすべてが渾然一体となった総合芸術です。

日本美術はこの時代より先、その影響のもとで、進化、発展して行くことになります。

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

もう二月も末。

春の尻尾は見えています。

桜の芽吹く頃には、世の中も穏やかになっていることを祈って。

それでは皆様、まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもお体だけは

ご自愛ください。