突然ですが、ここで問題です。
①江戸時代中から後期の浮世絵について間違った記述はどれですか?
1、各人の個性を強調しながら醜悪な部分までも写し取った東洲斎写楽の役者絵に対し、喜多川歌麿は理想化された美しい役者絵を描いた。
2、鈴木春信は摺師、彫師の協力を得ながら、多色刷り木版画である錦絵を完成させた。
3、喜多川歌麿や東洲斎写楽は、プロデューサーとしての版元・蔦屋重三郎に見出された。
4、江戸時代後期には、葛飾北斎の「富嶽三十六景」や歌川広重の「東海道五十三次」などの風景版画を相次いで出され、人気を博した。
②「朦朧体」と酷評された画風の日本画を描いた画家は誰ですか?
1、高村光雲
2、岸田劉生
3、横山大観
4、竹久夢二
③次の大阪万博に関係する組み合わせのうち、間違っているのはどれですか?
1、岡本太郎ー「太陽の塔」
2、谷口吉郎ー「お祭り広場」
3、菊竹清訓ー「エキスポタワー」
4、山口勝弘ー「三井グループ館」
答えはメルマガの最後に掲載しています。
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どうですか?
答えはわかりましたか?
この問題は、美術検定3級レベルの練習問題です。
当メルマガでは、みなさんと一緒に美術について学んでいくことも目的の一つです。
ちなみにこの美術検定ですが、美術の知識や教養を高め、鑑賞力を養いたい方や美術と社会をつなぐパイオニアを目指す方が受けられるとのことです。
1級レベルになると、かなり難しいです。
夏の猛暑もずいぶん緩み、少しだけ過ごしやすくなって来ました。
まさに、芸術の秋の到来です!!
季節の変わり目でもありますので、くれぐれもお体ご自愛ください。

次号以降の予定としては、「わたしが画商になった理由」や「絵を買う理由」など掲載しようと思っています。
また時々、この美術検定も掲載しますので、楽しみにお待ち下さい!!
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答え
①1(女性の上半身をクローズアップした喜多川歌麿の美人大首絵をもとに、東洲斎写楽は役者大首絵を出しました。しかし、個性を強調しながら醜悪な部分までも写し取った写楽の役者絵は、一年足らずで姿を消し、理想化された役者の姿を描いた歌川豊国が人気を得るようになります)
②3(「朦朧体」は、横山大観や菱田春草ら日本美術院の画家が用いたぼかしの技法に対する言葉です)
③2(「お祭り広場」の設計を行ったのは、丹下健三です)