みなさんこんばんわ! WAO!のメルマガ担当の松本です。 今週末は、九州地方に台風が(また)やってくるようです。 戸締り等、十分お気をつけ下さい。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ さて、今号では、『画商』というお仕事についてお話したいと思います。 画商・・・展示会や外商以外、普段何をしているのだろう? そう思っている方も多いのではないかと思います。 どちらかといえば派手なイメージをお持ちの方も多いのではないかと思いますが、お客様とお電話で情報のやりとりをしたり、資料を作ったり、美術について最新のニュースを検索したり、地道な作業の方がどちらかといえば多いのです。 特に展示会では、搬入、搬出の作業は全てスタッフで行います。 その作業現場を見ればおわかりになると思いますが、首にタオルを下げて軍手をつけて、まるで工事現場のような様相となります。 そんな中、どのような人物が画商という職業に就くのか、弊社に入社して10か月の中野かれんにスポットを当てて、お話を進めていきたいと思います。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 『わたしが画商になった理由』 中野かれん 『初めまして。昨年12月にワオに入社した中野かれんと申します。既にお会いした方もいますが、ほとんどの方が初めてだと思います。 実は、ワオに入社する前は全くの異業種、病院で作業療法士(OT)をしていました。リハビリというと分かりやすいかと思います。リハの分野でも、OTは立つ、歩くなどの身体機能の回復だけでなく、食事、着替え、排泄などの生活動作や、料理、買い物などの家事行為、さらに趣味活動にも重点をおいたリハビリです。 面白いのは、趣味と言っても千差万別で、手芸、ピアノ、釣り、ネット観覧、麻雀、銭湯巡り、など患者様が“退院したらまた〇〇したい”と思うことなら何でも、リハビリの対象でした。“より人間らしい行為”により人生の潤いを取り戻し、自分らしい生活を送ることが目的です。近年耳にする、QOⅬ(クオリティーオブライフ=生活の質)ですね。人は動物ではないので、必要最低限の健康、食、睡眠だけではなく、“人生を潤すもの=精神面の潤い”が生きる活力になるんだと、たくさんの患者様と接して感じました。 2年前の29歳の時に病院を退職し、半年ほどバックパッカーで北半球を旅しました。実はそれが子供の頃からの夢でした。家族や友達にも話していない密かな夢でしたが、20年以上温めていた思いは強く、心配する家族の反対を聞かず、「29歳独身、無職。お金はあるぞ。…(旅のタイミングは)今しかない。」と思い旅立ちました。(何より、長くお付き合いして結婚の話が出ていた方と別れ「私は旅に行ける!」と羽が生えたように自由を感じたのです)ヨーロッパとアメリカが中心の旅で、各国の自然や街歩き、美術館巡りを満喫しました。中でも、十分な時間をかけて一人で好きなだけ絵画を見た時間はとても充実していました。 帰国後、仕事を考えた時「この際、自分が好きな分野で仕事をしてみよう」と思い、WAО!に入社しました。 あの旅がなければ、この世界に入っていなかったかもしれません。 入社して10ヶ月が経ちますが、医療業界の経験しかないため、営業職として普通のことや事務的な常識を知らないことが多々…。絵画、美術、営業について只今修行中です。 まずアートに関して認識が変わったのは、“絵を見ることは難しくない”ということです。“絵が分かる・分からない”、ではなく、“好きか・そうでないか・ピンとこないか”。アートを見る姿勢が楽になりました。もともと歴史や古い事柄に浪漫を感じる私にとって、絵の背景にある画家の思いや、画家に影響を及ぼした時代背景を知ることで、もっと深くその絵の世界に入り込めることが楽しいです。お客様の好みや見た時の反応を想像しながら絵を選び、“画家がどの様な想いでこの絵を描いたか”を想像する時間は幸せです。また作品をお見せしてお客様が喜んで下さる時は、私も喜びを感じる瞬間です。ОTの経験で“生活を潤すもの”がいかに大切か知っていましたが、WAO!で「絵を買ってよかった」と心から喜ばれる方々と接して、改めてそれを感じています。これからお会いする方々にも、その様な作品をご紹介していきたいと思います。』 。。。以上が、リハビリからバックパッカーを経て画商になった中野の心の遍歴です。いかがでしたか?面白いのが、決して美大を出て、自分も本格的に絵を描いていた人物ではないことです。他にも、そういうスタッフはたくさんいます。 だから、我々スタッフは日々猛勉強を続けています。 そして、お客様に最先端の鮮度の高い情報をお届けしようと思っています。  このように、弊社スタッフの紹介も、当メルマガではぼちぼちですが、やっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  それでは、みなさん、芸術の秋を豊かにお過ごし下さい!