みなさんこんばんは! WAO!のメルマガ担当の松本です。 もう10月も中旬・・・・ついこの前まで暑い暑いと言って外出も控えていたことが嘘のように、すっかり涼しくなりました。 季節の変わり目でもあり、風邪を引いたり体調を崩されている方も多いようですが、みなさんは大丈夫でしょうか?! さて、今号のメルマガでは、絵画のお値段について、少しお話してみようと思います。 『絵ってどうしてこんなにお高いの?』 とよくご質問を受けます。 ただ絵も他の商品と同じで、高いものは高いし、安いものは安い・・・・すべてがお高いわけではありません。 ではどのような絵がお高いのでしょうか? 実はこれもそんなに難しい話ではなく、作家の評価とその作品の希少性などで決まってくるので、普通の市場の原理となんら変わりないのです。 ただ絵の場合、例えばそれが原画作品などになると、(物故作家の作品などは特に)もう二度と描かれないわけですから、どうしてもお高くなってしまうのです。 その辺は、高級外車などとは少し違ったとらえ方になるのかもしれません。 それでは、これまで世界のオークションなどで落札された作品の中で、誰のどの絵がお高かったのか。 そのベスト10をお教えいたします。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ 第10位 ジャクソン・ポロック『NO.5,1948』・・・・・181億円 ポロックは20世紀を代表するアメリカの抽象画家ですが、彼の技法はアクションペインティングと呼ばれ、ニューヨークを中心に活躍しました。 ちなみのこの作品を購入したのは、メキシコの投資家デヴィッド・マルチネスさんという方だそうです。 いったいどこに飾っているのでしょうか・・・・・。 第9位 ロイ・リキテンスタイン『マスターピース』・・・・・181億5000万円 これまたアメリカの画家で、アンディ・ウォーホルらとともにポップアートの代表的な画家です。 漫画のような作品なのですが、日本人の感覚からすると、やはりお高く感じてしまいます。 第8位 アメデオ・モディリアーニ『横たわる裸婦』・・・・・190億円 ピカソやシャガールの活躍したエコール・ド・パリの代表的な画家です。 中国の富豪が購入したらしく、すごいのがクレジットカードで支払っていることです。2億円以上のポイントが還元されるのだとか。 第7位 パブロ・ピカソ『アルジェの女たち』・・・・・・・・200億円 ついに出ました、高額絵画の代名詞、ピカソの登場です。 第6位 レンブラント『マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像』・・・201億円 オランダの画家で、バロック期を代表する画家です。大画面と、光と影の明暗を明確にする技法を得意としました。 第5位 ジャクソン・ポロック『ナンバー17A』・・・・・・・223億円 またも登場、ポロック。 海外における、抽象画の評価の高さをうかがわせます。 第4位 ポール・ゴーギャン『ナフェア・ファア・イポイポ』・・234億円 みなさんご存知、フランスのポスト印象派の画家、ゴーギャンです。 ちなみに、変なタイトルですが、邦訳すると「いつ結婚するの」という意味だそうです。 第3位 ポール・セザンヌ『カード遊びをする人々』・・・・・・301億円 フランスの画家で、「近代絵画の父」と呼ばれる人です。印象派、ポスト印象派の画家で、20世紀美術に多大な影響を与えました。 カタール王室が購入されたとのことですが、オイルマネーって、やっぱりすごいんですね・・・。 第2位 デ・クーニング『インターチェンジ』・・・・・・・334億円 20世紀のオランダ出身の画家です。ポロックと並び、アクションペインティングを代表する抽象表現主義の画家です。 これまた抽象画・・・・!! 第1位 レオナルド・ダ・ヴィンチ『サルバトール・ムンディ』・・・495億円 1位は、やっぱり・・・!という感じでしょうか。しかしこの金額、すごいですね。ぶっちぎりのお値段です。 青いローブをまとい、左手に水晶玉を持ったキリストの上半身が描かれた作品です。 アブダビ文化観光局の落札、ということですが、いったいいくらまでの金額を用意していたのでしょうか。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+ さて、みなさんこのランキングを見て、どう思われましたか ? これはあくまで現時点におけるランキングですので、今後もっと高額の作品が購入されるかもしれません。 意外なのが、高額絵画の代名詞でもあるピカソの絵が、ベスト10の中にたった一枚しか入っていないことと、抽象画の多さではないでしょうか。 このランキングを見ると、世界の絵画の流行というものも見えてきますね。。。 個人的に残念なのが、このランキングに、日本人画家の名前が全く上がって来ないことです。 いつの日か、日本人画家の名前がここに上がってくることを切に願います。 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+